こんにちは。
理学療法学科教員のYです。
今日は、理学療法学科 昼間コース2年生の「義肢学」の授業の風景を紹介したいと思います。
病気や怪我により、手足を切断してしまう方たちがいらっしゃいます。
また、糖尿病の合併症として切断に至る方も増えてきています。
2012年度の厚生労働省の統計によれば、日本の切断者は約14.7万人(内訳は、手の切断者が約9.8万人、足の切断者が約4.9万人)。発生率としては、毎年、人口10万人当たり約1.6人が切断しています。実は、この数字は欧米先進国とは比べものにならないほど少ないのです。
しかし、近年、日本も食生活の欧米化や高齢化などにより、特に高齢者の切断が増えてきている状況があります。
当然ですが、手足を切断してしまうと日常生活に非常に困難を生じます。
そのような方たちが、再び物をつかんだり歩けるようになるために使用するものが「義肢」です。
授業では、足を切断した方たちが使用する「義足」のことを多く扱っています。
「義足」には、多くの種類が存在します。
それらは、切断患者さんの年齢や性別、生活状況などを考慮し処方されます。
例えば、若くて活動性の高い方には、動きやすい「義足」。
逆に、高齢者には、安定性があり膝折れを起こしにくい「義足」など。
「義肢学」の授業では「義足」の種類や特徴に加え、どのような状況の患者さんにどの「義足」が適しているのか、ということを学んでもらいたいと思っています。