作業療法の作業とは?
ども、作業療法学科の教員Aです。
よく周囲に「作業療法って何をしているの?」、「作業って何か手作業?」
などと聞かれます。八千代リハビリテーション学院のブログでも何度かお伝えしたかと思いますが、今回は模擬授業で実施した「作業」についてお伝えしたことを書きたいと思います。
そもそも作業?OT?などを聞いても具体的に何をしているのか分かりにくいですよね。そこで分野、働いている場所、対象者、どんな治療?について簡単ではありますが説明します。
<どのような分野があるのか>
- 身体障害分野 :病気やケガによる影響で身体に障害がある方が対象
- 精神障害分野 :こころの病気による生活障害のある方が対象
- 発達領域分野 :18歳までのこころや身体に障害がある子供が対象
- 高齢期障害分野:主な疾患をもとに加齢に伴う症状を呈した高齢者が対象
<働いている場所>
- 医療施設(身体障害・精神障害)
- 高齢者福祉施設
- 児童福祉・障害者福祉施設
- 福祉行政機関
- 自動車教習所など
<作業療法の対象者>
身体障害:脳血管障害、高次脳機能障害、など
精神障害:統合失調症、気分障害など
発達障害;脳性まひ、AD/HDなど
高齢期障害:認知症、疾患を抱えた高齢者
<どんな治療?>
- 身体機能の回復:生活上で困っていることの改善や身体機能の改善に対して直接または道具を用いて治療します
- 精神障害の回復::日常生活が安定し、また社会生活が送れるように練習し、不安やストレスに上手く向き合えるようにします
- 高齢期障害;加齢に伴う疾患や生活障害に対して、生活が豊かになるように支援します
- 発達障害:教育面と療養面に対して関わることにより、就学や社会生活の獲得を目標においた関わりを行います
以上となります。少しでも作業療法のことが分かりましたか?不明な点はぜひとも八千代リハビリテーション学院のオープンキャンパスに来て質問や確認をしてくださいね。
※下記URLに日本作業療法士協会のHPがあり、実際の動画を閲覧できます
みなさんこんにちは。
八千代リハビリテーション学院では前期の定期試験が開始されています。
学生の皆さんには新型コロナウイルスの猛威をふるっている中、安心して試験の準備ができるようにICTを利用した遠隔での試験対策の対応をさせて頂きました。画像はチャットを利用したやり取りになります。質問を受けたり,
質問の投げかけた際には積極的にリアクションをしてくれました。この努力が結果として出ることを祈っています。
「私の姿勢強化法」
こんにちは教員のSです。日頃、運動習慣を持たない私は加齢とともに筋力低下を実感
し、階段を見ればため息をつき、小走りすらしなくなくなっていました。
これは、「まずい」と自分は理学療法士の端くれ、腹は出ていても姿勢はかっこよくし
ないといけないと思い立ち、姿勢強化を始めました。
今回は私がやっている姿勢筋強化について紹介します。
ここでは、筋など解剖学的な詳しい説明は紙幅の都合上割愛します。
立位姿勢をとるときには股関節と膝関節の伸展
させる筋が重要になります。筋力があれば
図1(青は股伸展させる殿筋、赤は膝伸展させる
大腿四頭筋)、弱ければ図2の姿勢(高齢者に多い)
になってしまいます。
そうしますと、強化のターゲットは殿筋(青)と
大腿四頭筋(赤)になります。
この2筋は立位姿勢筋なので、解剖学的にも
運動機能的にも連結・連動しています。ということは
一緒に強化できるということです。
やり方を説明します。
(図3)足部の位置が重要です。足先は
外側を向くようにします。殿筋に力を入れ
やすいからです。
この姿勢から殿筋に力を入れます。便意を
我慢するような感じです(殿筋は肛門を
締めるのを助ける働きがあります)。殿筋に
力を入れると連動して、膝の大腿四頭筋にも
自然と力が入ります。
これで力を入れる(3秒)、緩める(2秒)
を10回1セットとしてやります。
そのとき、手は握るかまたは殿筋にあてて
(図4)、力が入っているのを確認しながらやると
やりやすいと思います。3セット/日を目安に
やっていきます。
負荷なしが楽にやれるようになりましたら
筋力強化は負荷をかけるのが原則です。
(過負荷の原則といいます)。
負荷は図5のエクササイズバンドが便利です。
強さは5段階(色違い)くらいあるので、適度な抵抗感
があればよいと思います。ちなみに私は1番強いバンドでやっています。
バンドは図6のように前足部(足首ではありません)
抵抗をかけるために、足幅を肩幅くらいに拡げます
(図7)。この姿勢で、殿筋に力を入れるエクササイズ
を3セット行います。バンドは5段階あるので、抵抗が
弱く感じたら強めのバンドにしてください。
これだけでも強化できますが、更に強化したいと
思っている方用も紹介します。
スタートは図7で、殿筋に力を入れながら片足を挙げます。
そのとき体幹は真直ぐにします。また、足を高く挙げすぎると
バランスを崩しやすくなります。気を付けてください。
これを左右1回ずつやります。かなりの筋疲労を覚えると
思います。
以上、自宅でできる簡単、短時間筋力強化法を
紹介しました。私はテレビを観ながら
やっています。
殿筋、大腿四頭筋は姿勢だけではなく
立ち上がり動作、階段昇降などで重要な
働きをします。体幹も強くなるので動作が
楽にできるようになります。
是非、皆さんもお試しください。