作業療法学科3年生の作品
雪うさぎです
昨日の夕方
作業療法学科の3年生が
寒い中コートを来て作った雪うさぎです
国家試験対策中の今
風邪をひかないようにね、と心配しつつ
リフレッシュ効果が高い
アクティブな良い休息(遊び)だなーと思いました
モチベーションを維持して
本番が迎えられるよう
貴重な時間を過ごして下さい
小児疾患の作業療法
こんにちは。
今回は、「小児疾患の作業療法」の授業紹介をしたいと思います。
生まれながらの病気・障害を抱える子供たちに対するリハビリテーションの授業です。
「発達障害」の子供たちの発達を促す分野になります。
まず重要になってくるのは健常な赤ちゃんが
『どのように寝返って、ハイハイして、座って、立って、歩けるようになるのか?』
『どのようにおはなしができるようになるのか?』
といった元気な子供の発達に関して学ぶ必要があります。
改めて考えてみると不思議だなぁと思いませんか?
簡単に運動発達に関して説明すると
① 首周りが強くなって(いわゆる首が座る)
② 肩周りが自由に動かせるようになって(おもちゃや両親などに手を伸ばす)
③ 腹筋・背筋が強くなって(寝返り、おすわりをする)
④ 足が強くなる(ハイハイ、つかまり立ち)
といった順序になります。
さて、ここで脳性麻痺に関する授業風景をご紹介します。
写真は脳性麻痺児の「おすわり」を実際にやっている様子です。
教科書を見て脳性麻痺児のおすわりを真似しています。
ポイントとしては
・腰が後ろに倒れている
・手をつかないと後ろに倒れそうな姿勢である
・頭を前に持ってきて、後ろに倒れないようにしている
といった姿勢になります。
先ほど述べた運動発達の順序に照らし合わせてみると
① 首周りは前方に倒れており弱そう
② 手をついているので腕は自由に動かせない
③ 腹筋・背筋が弱く、腰が後ろに倒れている
④ 足は伸びきったままになっている
おもちゃに手を伸ばすことが難しそうだと思いませんか?
顔を上げて周りを見渡すのも大変そうに思えませんか?
身体が順番に強くなることで赤ちゃんは色々な姿勢をとれるようになり、自由に遊んで様々な経験を重ねることができるんですね。
次は脳性麻痺児のハイハイです。
みなさんのハイハイのイメージと大きく違うのは何でしょうか?
『かなり大きい子がハイハイしてるー!!』
というのもありますが、そこは目をつぶって…
足が伸びたままで手だけでハイハイをしている、ということです。
麻痺のために足が伸びたままになりやすい子供たちがいます。
実際にやってみるとかなり大変です。
足が伸びたままだと手を伸ばしておもちゃを取るのもとても難しいんですね。
『おすわりして周りを見渡して、楽しそうなおもちゃを見つけて、ハイハイで移動して、手に取って、またおすわりして遊ぶ』
よく見る赤ちゃんの遊んでいる光景かもしれませんが、障害をもっている子供たちにとっては一苦労です。言葉でコミュニケーションができない赤ちゃんが相手だからこそ、実際に身体を動かして実感することはとても大切だと思います。
発達には遊びが必要不可欠です。
よく遊ぶためにはよく発達していることが必要になります。
このように書くと抽象的になってしまいます。
より具体的に発達を捉えるために「小児疾患の作業療法」では姿勢発達の流れ・見るポイントを学び、食事などの生活動作や遊びに必要な姿勢介助に関して勉強していきます。
紅葉
学院のもみじです。
いつの間にか秋ですね。
学院では1年生・2年生は定期試験を控え、3年生は国家試験勉強の真っ最中です。
それぞれが良い春を迎えられるといいなと思います。
私達教員もみなさんが良い結果が残せるよう、応援していきます。
朝晩の気温差が激しくなってきました。
体調を崩さぬよう、みなさん、ご自愛くださいませ。
生活環境学について
みなさんこんにちは。理学療法学科教員の宇田川です。
【これはどこの写真でしょう? どんな時に使うでしょう?】
今回は私が担当している、理学療法学科昼2年の生活環境学に関して話をしたいと思います。
【玄関で 靴を履く時に使える椅子です】
さて、みなさんはこの講義の名称を聞いてどのようなイメージを持たれますか?
学生さんの立場であれば、リハビリの学校に入ったのにどうしてこのような内容を勉強するの?と言いたくなる所でしょうか。確かに患者さんの治療手段として、医療現場等で直結する内容ではありません。しかし、患者さんのその後に関わる大事な所ではあります。
患者さんが医療現場でリハビリ等の治療を受ける期間は限られていますが、むしろその後が、つまり自宅に戻られてからの、または施設に入所されてからの人生が長いのです。リハビリを受けた方の中には自立して帰宅される方もいらっしゃいますが、大半は何らかの支援が必要な方であります。そのような生活をより本人様またはご家族様の希望に沿った実りあるものにしていくために、自宅を始めとした本人様と周囲の環境をハード、ソフトの両面から調整、支援していく事を考えるのが、この講義の目的です。
【患者さんが使いにくい 和式トイレ】
【カバーを付けて 洋式トイレ に変身!】
こう聞くと、とてつもなく範囲が広そうと思うかも知れません。実際、患者様の症状は様々ですし、支援の仕方も沢山ありますが、支援機器も、便利な世の中だけあって山ほどあります。ただ、大事な事は本人様、ご家族様のケースに沿って考え、関係職種が協同で取り組んでいく事です。リハビリ職の立場からすれば、自宅での動作の分析はもちろんですが、身体状況、住宅の構造・改修、福祉用具・機器の知識など幅広く学ぶ事が必要となります。こう考えるとなかなか楽しい学問だなと思います。一緒に学んでいきましょう。現場に出た時にきっと役に立つことでしょう。
【浴槽の外で患者さんをリフトに載せて…】
【患者さんも介助者も負担少なく入浴できる、リフトです】
奥田裕先生の活動報告 vol.1
八千代リハビリテーション学院の皆さん、お久しぶりです。
一年生やこれを読んでくれている高校生は、はじめましてですね。
最終学年の学生、既卒生は国家試験対策が始まったと聞きました。自分に負けず、後悔しないように頑張ってください!
私は今年(2016年)の3月まで八千代リハビリテーション学院の教員として勤務していた奥田裕と申します。現在休職という形で、青年海外協力隊の隊員としてチリで活動をしています。八千代リハビリテーション学院の学生、これから入学を考えている方に対して、将来の働き方の一つとして海外での活動もあるというのを紹介したく、学院のFacebookで少しずつ私の活動を紹介していきたいと思います。
今回は初回なので、青年海外協力隊について説明したいと思います。
青年海外協力隊という言葉くらいは聞いたことがある人は多いと思いますが、実際に何をするのかわからない人も多いと思います。
青年海外協力隊は、日本政府のODA:Official Development assistance(政府開発援助)の一環としてJICA:Japan International Cooperation Agency(国際協力機構)が実施する事業です。ボランティアといっても行きたい人が勝手に行けるわけではなく、開発途上国からの要請に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「現地の人々のために活かしたい」と望む人を募集、選考、訓練を経て派遣となります。そのため、青年海外協力隊として参加するためには、書類選考を中心とした一次審査、面接・健康診断を中心とした二次審査を経て、70日間泊まり込みの派遣前訓練を終え、派遣となります。職種は理学療法士や作業療法士はもちろん、その他看護師などの医療系、学校の先生、スポーツ、PC、手工芸、野菜栽培、環境教育など多岐にわたります。また、20〜39歳が青年海外協力隊、40〜69歳がシニア海外協力隊となります。2016年6月の資料によると、派遣中のボランティアが2,628人で、現在までの累計は49,362人となっています。国は、アジア、アフリカ、中南米、大洋州を中心に約80カ国になります。
詳細はこちらのHPを確認してください。
https://www.jica.go.jp/volunteer/s/message/index.html
今回は、一緒に長野県の訓練所で訓練をした同期の理学療法士、作業療法士を写真で紹介します。
作業療法士 大島愛さん コスタリカの特別支援学校
理学療法士 三橋光太郎さん チリの市立病院
理学療法士 藤井貴志さん パプアニューギニア
作業療法士 秀浦知美さん キルギス
作業療法士 萩原由佳さん パナマ
作業療法士 倉澤友子さん エクアドル
理学療法士 福井麻耶さん スリランカ
今後も不定期にはなりますが、活動を報告させて頂きます。
奥田裕