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生活環境学について

みなさんこんにちは。理学療法学科教員の宇田川です。

【これはどこの写真でしょう? どんな時に使うでしょう?】

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今回は私が担当している、理学療法学科昼2年の生活環境学に関して話をしたいと思います。

【玄関で 靴を履く時に使える椅子です】

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さて、みなさんはこの講義の名称を聞いてどのようなイメージを持たれますか?

学生さんの立場であれば、リハビリの学校に入ったのにどうしてこのような内容を勉強するの?と言いたくなる所でしょうか。確かに患者さんの治療手段として、医療現場等で直結する内容ではありません。しかし、患者さんのその後に関わる大事な所ではあります。

患者さんが医療現場でリハビリ等の治療を受ける期間は限られていますが、むしろその後が、つまり自宅に戻られてからの、または施設に入所されてからの人生が長いのです。リハビリを受けた方の中には自立して帰宅される方もいらっしゃいますが、大半は何らかの支援が必要な方であります。そのような生活をより本人様またはご家族様の希望に沿った実りあるものにしていくために、自宅を始めとした本人様と周囲の環境をハード、ソフトの両面から調整、支援していく事を考えるのが、この講義の目的です。

【患者さんが使いにくい 和式トイレ】

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【カバーを付けて 洋式トイレ に変身!】

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こう聞くと、とてつもなく範囲が広そうと思うかも知れません。実際、患者様の症状は様々ですし、支援の仕方も沢山ありますが、支援機器も、便利な世の中だけあって山ほどあります。ただ、大事な事は本人様、ご家族様のケースに沿って考え、関係職種が協同で取り組んでいく事です。リハビリ職の立場からすれば、自宅での動作の分析はもちろんですが、身体状況、住宅の構造・改修、福祉用具・機器の知識など幅広く学ぶ事が必要となります。こう考えるとなかなか楽しい学問だなと思います。一緒に学んでいきましょう。現場に出た時にきっと役に立つことでしょう。

【浴槽の外で患者さんをリフトに載せて…】

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【患者さんも介助者も負担少なく入浴できる、リフトです】

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