国家試験対策
現在、理学療法学科の最終学年では臨床実習と早期からの国家試験対策に取り組んでいますが、今回は国家試験対策についての様子を紹介していきたいと思います。
昨年度、八千代リハビリテーション学院では国家試験の合格率は理学療法学科、作業療法学科共に100%となり、学生全員が夢の第1歩を歩み出しています。
そして今年度も国家試験全員合格を目指して、勉強に取り組んでいます。
写真のホワイトボードは、中枢分野と言われる脳や脊髄、神経系の国家試験対策セミナーを受けた後に学生が覚えやすい様に自分達で書いたものです。ポイントを理解した上で要点がまとまっています。
また、国家試験対策ではグループワークも取り入れて、間違って覚えていないかなどお互いに確認しながら、勉強を進めています。全員合格ができるように学生のサポートをしっかりしていきたいと思います。
新任教員のご挨拶
令和5年6月1日付で作業療法学科専任教員になりました奥川達也と申します。今回は初めての書き込みのため、自己紹介いたします。
私の出身地は三重県熊野市で高校卒業まで18年間過ごしました。
関東に出て来たきっかけは南房総の勝浦市にあります国際武道大学体育学部体育学科に入学したことです。そこでは4年間ラグビー部に所属し、また中学高校保健体育の教員免許を取得しました。その後、教員の道に進もうと考えていましたが、その他の職種の警察官や消防士、医療・福祉、大工さんにも興味がありました。
この様な話を大学ゼミの先生としていた際に「千葉県船橋市に介護老人保健施設が立ち上がったばかりで、介護士の仕事があるよ」とのことで、平成12年4月、介護施設に就職しました。そこで働きながら介護福祉士の免許を取得しました。介護の仕事で4年目を迎えた際、施設に入所されていた対象者さまから「私の体はいつ良くなるの?」と質問され、答えることができませんでした。
まだまだ勉強が必要と考えていた中、平成16年4月に八千代リハビリテーション学院が開校すると職場の上司よりお話しをいただき、八千代リハビリテーション学院の作業療法学科昼間コース1期生として入学しました。
入学後、理学療法学科、作業療法学科の先生方の熱心な教育に感銘を受け、私もいつかはリハビリテーション教員になって社会貢献したいという意識が芽生えました。
卒業後、平成19年4月に回復期病院の八千代リハビリテーション病院に入職しました。脳血管疾患、運動器疾患、廃用症候群の患者様のリハビリテーションを16年2か月経験させていただきました。そこでは、リハビリテーションの知識や技術だけでなく先輩や同期、後輩から人としても成長させていただきとても感謝しています。
八千代リハビリテーション学院に着任後、6月29日、30日に令和健康科学大学、和白リハビリテーション学院、武雄看護リハビリテーション学校で初任者研修を受け教員の心構えを学びました。学生さんに授業等でお伝えする際は「わかるように・わかりやすく・わくわくする授業」を心掛け精進してまいります。これからどうぞよろしくお願いします。
作業療法学科 専任教員 奥川達也
就職活動最前線2023夏
理学療法学科教員のHです。私が担当している理学療法学科の卒業学年もいよいよ就職活動の最盛期に入って参りました。卒業学年の学校行事は非常に多忙で、4月上旬から通常授業と病院実習に向けた準備が行われ、4月中旬から10月下旬までの期間は8週間を2回の臨床実習、残りの期間は国家試験対策と充実した学びの期間となっています。あっという間に秋を迎えてしまう状況に卒業学年の学生も緊張感を持って取り組んでいます。
今回のテーマの就職活動ですが、就職先は実習地であるグループ病院とそれ以外の病院や施設を希望する学生の大きく2つに分かれます。ここ数年、就職活動期間が早まっている傾向があり、グループ病院の就職試験も先日無事に実施されました。それ以外の病院や施設への就職を希望する学生の活動も活発になっています。具体的な就職活動は、近年のインターネット環境の充実もあり、非常に便利になっています。学院内の就職に関する掲示板の求人情報も簡素化されると共に、iPadを使用してQRコードから学院の就職情報一覧を閲覧するなど便利になっています。
教員も応援すべく、病院や施設を選ぶアドバイスを行なうと共に、履歴書の添削や面接練習を行なっています。特に面接は、短い時間で人物や意欲などを面接官に伝えないといけない重要なものです。緊張して本来の実力が発揮できないことがないよう、お互いが納得するまで何度も練習しています。
本校は開校以来、就職率100%ですが、上記の様な学生と教員の二人三脚の取り組みの積み重ねがあってのことだと感じています。卒業学年の学生が希望する場所に就職できるよう、これからも応援していきたいと思います。
【コラム】作業療法士の資格取得は難しい?
医療業界のニーズの高まりを受け、作業療法士の資格取得を目指す方が増加傾向にあります。
有資格者は毎年5,000人以上増えているとも言われていて、作業療法士は今人気を集めている職業といっても過言ではありません。
しかし、ここで気になるのが「資格取得の難易度」ではないでしょうか。
そこで、今回は作業療法士の資格取得は難しいのか、詳しい内容をご紹介します。
作業療法士になるには国家資格が必要?
そもそも作業療法士になるために、資格は必要なのでしょうか。
結論から言うと、作業療法士になるためには、「国家資格」の取得が必須です。
国が設けている国家試験に合格し、資格を取得したうえで初めて作業療法士として活躍できるようになります。
また、作業療法士は「名称独占」の資格であるため、無資格で「作業療法士」と名乗ることは認められていません。
つまり、作業療法士を名乗って活躍するためには、国家資格の取得が必要不可欠なのです。
作業療法士国家試験の合格率・難易度について
作業療法士国家試験の合格率はどれくらいなのでしょうか。
難易度についても触れていくので、国家試験にチャレンジしたい方は参考にしてください。
直近の合格率は70~80%台
2018年~2022年の作業療法士の試験合格率を見てみると、合格率は最も低い2019年の結果が71.3%、最も高い2020年では87.3%です。
ちなみに、合格者数で見ると、2022年(合格率80.5%)は受験者数が5,723人の中で合格者は4,608人となります。
さらにさかのぼって2021年(合格率81.3%)では、受験者数が5,549人で合格者数は4,510人と、合格者の割合が大きいことがわかります。
受験資格を得ることも必要
作業療法士として活躍するために必要なのは、単純に試験に合格することだけではありません。
そもそも試験に臨むためには「受験資格」を得る必要があります。
受験資格を得る方法は文部科学大臣もしくは厚生労働大臣が指定する養成学校で、3年間もしくは4年間の学習を経て、所定の単位を取得することです。
選べる養成学校はいくつかあり、3年制の短大、3年制(もしくは4年制)の専門学校、4年制大学があります。
高校を卒業してそのまま目的の養成学校に進学するケースのほか、別の業界で働いていた社会人が、キャリアチェンジのために養成学校へ入学し、作業療法士の道を目指す事例も少なくありません。
いずれにせよ、試験に臨むためには、まず特定の学校で専門的な学習を進めることが求められることを忘れないようにしましょう。
作業療法士国家試験の過去問をチェック!
作業療法士国家試験の過去問の一部を抜粋しますので、参考にしてください。
【過去問題】 第54回作業療法士国家試験より一部抜粋
82歳の女性。右利き。手関節脱臼骨折後、手関節掌屈0°、前腕回外10°の可動域制限がある。それ以外の上肢の関節可動域や筋力は保たれている。歯がなく、義歯を装着していない為にきざみ食を箸で食べているが、肩関節外転の代償運動が出現している。「こぼれやすく、口に届きにくい。右手で楽に食べたい」との訴えがある。食事用自助具(下図 ①〜⑤)を別に示す。
適切なのはどれか。
1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤
<解答>
4
作業療法士の資格取得は難しい?
作業療法士を目指したいけれど、資格取得の難易度が気がかりな方も多いのではないでしょうか。
ここからは、作業療法士の資格の難易度について、詳しく触れていきます。
合格率は高いが難易度が低いわけではない
作業療法士の資格取得は決して簡単ではありません。
実際、国家試験の合格率が70%以上ともなれば、10人のうち7人が合格しているといった計算になるので、チャレンジしやすそうといったイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、合格率が高い背景には、きちんと学習をしていて、試験対策に臨んでいる受験者が多いことがあります。
そのため、十分に学習せずに試験に臨んでも、合格できるチャンスは期待できないのが事実です。
あくまでも、十分に学習を行うこと、主体的に試験対策を行うことが、作業療法士の資格取得を目指すうえでの基本です。
選ぶ学校次第では合格チャンスが格段に上がる
選ぶ学校次第ではありますが、学生に対して効率的な学習を進めつつ、より合格率を高めるための試験対策やカリキュラムを準備している学校であれば、作業療法士の試験に合格し、資格取得を実現することは十分に可能です。
とはいえ、国内には作業療法士の進路を選べる学校が多く、どのような学校を選べばいいのかわからないと悩む方がほとんどでしょう。
入学先に迷ったときには、その学校の学生の国家試験合格率に目を向けてみてください。
直近の合格率が高い学校であれば、必要なカリキュラム・授業を提供しているほか、効果的な試験対策を行っている傾向にあります。
八千代リハビリテーション学院では、学生がさらに現場で必要なスキルや知識を身につけられます。
さらに、試験対策にも力を入れていて、学生一人ひとりの習熟度も踏まえ、徹底的に国家試験や現場で必要なスキルや知識を身に付ける授業を提供しています。
そのため、直近2年の国家試験合格率は、100%を記録。多くの作業療法士を輩出している学校です。
質の高い学習を徹底しているため、ぜひ学校選びで迷ったときには、八千代リハビリテーション学院を視野に入れてみてください。
まとめ
本ページでは、作業療法士への道を検討している方へ向けて、国家試験の合格率や難易度、学校選びにおけるポイントなどについてご紹介しました。
八千代リハビリテーション学院は学生の学習をサポートしつつ、試験対策のフォローも行っているので、毎年多くの作業療法士希望者が入学しています。
作業療法士として活躍するにあたってきちんと学びを深めたい方、試験への不安がある方はぜひ八千代リハビリテーション学院への入学をご検討ください。