【コラム】作業療法士の資格取得は難しい?

ot_column_01

医療業界のニーズの高まりを受け、作業療法士の資格取得を目指す方が増加傾向にあります。

有資格者は毎年5,000人以上増えているとも言われていて、作業療法士は今人気を集めている職業といっても過言ではありません。

しかし、ここで気になるのが「資格取得の難易度」ではないでしょうか。

そこで、今回は作業療法士の資格取得は難しいのか、詳しい内容をご紹介します。

作業療法士になるには国家資格が必要?

国家資格と書かれたブロックが置かれたデスク

そもそも作業療法士になるために、資格は必要なのでしょうか。

結論から言うと、作業療法士になるためには、「国家資格」の取得が必須です。

国が設けている国家試験に合格し、資格を取得したうえで初めて作業療法士として活躍できるようになります。

また、作業療法士は「名称独占」の資格であるため、無資格で「作業療法士」と名乗ることは認められていません。

つまり、作業療法士を名乗って活躍するためには、国家資格の取得が必要不可欠なのです。

作業療法士国家試験の合格率・難易度について

試験を受ける私服の受験生

作業療法士国家試験の合格率はどれくらいなのでしょうか。

難易度についても触れていくので、国家試験にチャレンジしたい方は参考にしてください。

直近の合格率は70~80%台

2018年~2022年の作業療法士の試験合格率を見てみると、合格率は最も低い2019年の結果が71.3%、最も高い2020年では87.3%です。

ちなみに、合格者数で見ると、2022年(合格率80.5%)は受験者数が5,723人の中で合格者は4,608人となります。

さらにさかのぼって2021年(合格率81.3%)では、受験者数が5,549人で合格者数は4,510人と、合格者の割合が大きいことがわかります。

受験資格を得ることも必要

作業療法士として活躍するために必要なのは、単純に試験に合格することだけではありません。

そもそも試験に臨むためには「受験資格」を得る必要があります。

受験資格を得る方法は文部科学大臣もしくは厚生労働大臣が指定する養成学校で、3年間もしくは4年間の学習を経て、所定の単位を取得することです。

選べる養成学校はいくつかあり、3年制の短大、3年制(もしくは4年制)の専門学校、4年制大学があります。

高校を卒業してそのまま目的の養成学校に進学するケースのほか、別の業界で働いていた社会人が、キャリアチェンジのために養成学校へ入学し、作業療法士の道を目指す事例も少なくありません。

いずれにせよ、試験に臨むためには、まず特定の学校で専門的な学習を進めることが求められることを忘れないようにしましょう。

作業療法士国家試験の過去問をチェック!

勉強 学習イメージ

作業療法士国家試験の過去問の一部を抜粋しますので、参考にしてください。

【過去問題】 第54回作業療法士国家試験より一部抜粋

82歳の女性。右利き。手関節脱臼骨折後、手関節掌屈0°、前腕回外10°の可動域制限がある。それ以外の上肢の関節可動域や筋力は保たれている。歯がなく、義歯を装着していない為にきざみ食を箸で食べているが、肩関節外転の代償運動が出現している。「こぼれやすく、口に届きにくい。右手で楽に食べたい」との訴えがある。食事用自助具(下図 ①〜⑤)を別に示す。

適切なのはどれか。

ot_column_05

1. ①

2. ②

3. ③

4. ④

5. ⑤

<解答>

4

作業療法士の資格取得は難しい?

難易度と書かれたブロックが置かれたデスク

作業療法士を目指したいけれど、資格取得の難易度が気がかりな方も多いのではないでしょうか。

ここからは、作業療法士の資格の難易度について、詳しく触れていきます。

合格率は高いが難易度が低いわけではない

作業療法士の資格取得は決して簡単ではありません。

実際、国家試験の合格率が70%以上ともなれば、10人のうち7人が合格しているといった計算になるので、チャレンジしやすそうといったイメージを持つ方も少なくありません。

しかし、合格率が高い背景には、きちんと学習をしていて、試験対策に臨んでいる受験者が多いことがあります。

そのため、十分に学習せずに試験に臨んでも、合格できるチャンスは期待できないのが事実です。

あくまでも、十分に学習を行うこと、主体的に試験対策を行うことが、作業療法士の資格取得を目指すうえでの基本です。

選ぶ学校次第では合格チャンスが格段に上がる

選ぶ学校次第ではありますが、学生に対して効率的な学習を進めつつ、より合格率を高めるための試験対策やカリキュラムを準備している学校であれば、作業療法士の試験に合格し、資格取得を実現することは十分に可能です。

とはいえ、国内には作業療法士の進路を選べる学校が多く、どのような学校を選べばいいのかわからないと悩む方がほとんどでしょう。

入学先に迷ったときには、その学校の学生の国家試験合格率に目を向けてみてください。

直近の合格率が高い学校であれば、必要なカリキュラム・授業を提供しているほか、効果的な試験対策を行っている傾向にあります。

八千代リハビリテーション学院では、学生がさらに現場で必要なスキルや知識を身につけられます。

さらに、試験対策にも力を入れていて、学生一人ひとりの習熟度も踏まえ、徹底的に国家試験や現場で必要なスキルや知識を身に付ける授業を提供しています。

そのため、直近2年の国家試験合格率は、100%を記録。多くの作業療法士を輩出している学校です。

質の高い学習を徹底しているため、ぜひ学校選びで迷ったときには、八千代リハビリテーション学院を視野に入れてみてください。

まとめ

男性作業療法師と患者の女の子

本ページでは、作業療法士への道を検討している方へ向けて、国家試験の合格率や難易度、学校選びにおけるポイントなどについてご紹介しました。

八千代リハビリテーション学院は学生の学習をサポートしつつ、試験対策のフォローも行っているので、毎年多くの作業療法士希望者が入学しています。

作業療法士として活躍するにあたってきちんと学びを深めたい方、試験への不安がある方はぜひ八千代リハビリテーション学院への入学をご検討ください。