【コラム】チーム医療における作業療法士・理学療法士の役割とは?

チーム医療における作業療法士・理学療法士の役割とは?

医療の現場で求められているチーム医療。

医者を中心にチームを構成されますが、作業療法士や理学療法士もチーム医療の一員です。

とはいえ、これから作業療法士や理学療法士を目指す方としては、そもそもチーム医療が何なのか、自分たちが将来どのような役割を担うことになるのかなど、疑問が多いのではないでしょうか。

そこで、今回はチーム医療の概要や必要性、作業療法士・理学療法士の役割などについて解説します。

「チーム医療」とは?いつから始まった?

「チーム医療」とは?いつから始まった?

チーム医療とは、「医療」に触れる全ての専門スタッフが、目的や情報を共有し合いながら、最適な医療を提供することです。

チーム医療の一員となる専門スタッフは、冒頭でも触れた通り、作業療法士や理学療法士もチーム医療のメンバーとして加わって、医者や看護師、助産師、保健師などのほか、放射線技師、管理栄養士や薬剤師、医療相談員なども該当し、患者さんのサポートを行っていきます。

そんなチーム医療がスタートしたのは、1970年代と言われています。

欧米にてチーム医療の概念が生まれ、その重要性から1990年に日本でも導入されました。

病気の早期発見や回復の促進、重症化の予防など、チーム医療にはさまざまなメリットがあり、現代でも重要視された医療の在り方と言えます。

「チーム医療」にリハビリ職はなぜ必要?

「チーム医療」にリハビリ職はなぜ必要?

チーム医療において必要とされているリハビリ職の作業療法士と理学療法士。

なぜ、それぞれが必要であると考えられているのでしょうか。

早期回復を促す

チーム医療にリハビリ職の作業療法士と理学療法士が必要であると言われる理由としては、まず患者さんの早期回復を促せることが挙げられます。

チーム医療では、多職種間で1人の患者さんについて共有します。

それぞれの立場から必要な情報や、専門知識の共有を行っていきながらリハビリを行うことで、患者さんのより早い回復が期待できます。

医療は「患者さんの回復」が最も重要なゴールであることから、チーム医療におけるリハビリ職は必要な存在であると言えるでしょう。

ちなみに、八千代リハビリテーション学院の理学療法士の2022年度の合格率は100%です。

人体の構造から、回復過程、疾病の成り立ちに至るまで幅広く学習できるとともに、試験対策も徹底しているため、高い合格率を誇っています。

理学療法士としての道を本気で目指したい方は、八千代リハビリテーション学院への入学をぜひ検討ください。

QOLの向上

チーム医療において、リハビリ職の作業療法士と理学療法士が必要な理由は、「患者さんのQOL向上を期待できるから」です。

心身の障害で社会生活に支障が生じていた患者さんにとって、以前のような生活が送れるようになることは、生活の質(=QOL/ Quality of Life)を高めることにつながります。

QOLを向上させることにより、心理面・身体面の健康を維持しやすくなるでしょう。

そのためにも、患者さんに寄り添い、QOLの向上に深く関わることができるリハビリ職の作業療法士と理学療法士は欠かせない存在なのです。

自立した生活が送れるようにする

心身に障害を抱えていて、1人でできることが限られてしまう患者さんをなるべく早期に自立した生活を送れるようにするためには、リハビリ職の作業療法士と理学療法士のサポートが欠かせません。

基本的な体の動作や生活上での動きなどの制限がなくなることで、患者さんは自立した生活に一歩近づきます。

福祉サービスを利用しなくても、自分の意思で日常生活を送れるようになることから、患者さんの自立を促す作業療法士と理学療法士の支援は必須と言っても過言ではありません。

作業療法士や理学療法士などのリハビリ職のサポートを通して、患者さんが自立するための力をつけられるようにすることこそ、チーム医療においてリハビリ職が求められている理由です。

「チーム医療」における作業療法士・理学療法士の役割

「チーム医療」における作業療法士・理学療法士の役割

チーム医療において、作業療法士や理学療法士は具体的にどのような役割があるのでしょうか。

現場によって具体的に求められる業務が異なる場合はあるものの、どのような現場でも一貫して求められているのが、「リハビリテーションのスペシャリストとしての支援」です。

患者さんをサポートする形で、社会復帰を目指していきます。

また、精神的なケアとしても、適切な関わりを持ちながら認知症の予防や、精神疾患を理解したうえでのコミュニケーションなどが求められるため、その責任ややりがいは大きなものであると言えます。

その他、物理療法や杖の使用方法、車イスの操作などのサポートを行います。

「チーム医療」の今後の展望は?

「チーム医療」の今後の展望は?

日本でもすでに30年近くの歴史があるチーム医療。時代に合わせて、チーム医療の在り方や求められることは変化しているものの、「患者さんに適切な医療を提供すること」といった目的に大きな違いはありません。

仮に、がん患者に対するチーム医療としては、患者さんの体の負担を考慮し、「無理のないように姿勢を変える」「腕や足の機能が衰えるのを防ぐ」などの面で作業療法士や理学療法士がサポートします。

また、多職種で連携をとっていくことが必須であることから、より一層信頼関係を構築することが重要でしょう。

それぞれが各専門のリーダーシップを発揮して、作業療法士・理学療法士としてチームに貢献していくことが理想です。

まとめ

まとめ

本ページでは、チーム医療における作業療法士や理学療法士の役割を中心に解説しました。

チーム医療では、それぞれが専門家として、自分の立場から患者さん目線のケアを徹底し、チーム内で共有・提案を行っていきます。

作業療法士・理学療法士を目指す方は、チーム医療での役割について理解を深めておくことも大切です。八千代リハビリテーション学院では、オープンキャンパスで作業療法士・理学療法士に求められる役割から実際の仕事内容を具体的に紹介し、体験できるメニューをご用意しています。ぜひ一度参加してください。