作業療法士とは

日常生活に必要な
動作・精神機能や
社会適応能力の回復を促す、心身リハビリテーションの
スペシャリスト
作業療法とは、病気やけがにより、身体または心に障がいを持つ人などを対象に、本人が望む生活が送れるように家庭・社会への復帰に向けた働きかけを行う専門医療のひとつ。
作業療法士は、食事や着替えから仕事や趣味までさまざまな作業に関わり、日常生活に必要な機能の回復や応用方法の獲得を促すとともに、健全な精神機能や社会適応能力の回復を支援していきます。
作業療法士が向き合う人々
- 心に障がいがある人
- 病気・けがを患っている人
- 身体に障がいがある人
- 発達面に障がいのある子ども
- 高齢者
作業療法士の主な仕事
- 身体機能の回復サポート
- 心の問題への医学的サポート
- 日常生活に必要な作業活動の指導
- 子どもの発達支援
- 就労に向けた指導
作業療法士の活躍のフィールド
- 総合病院
- リハビリテーション施設
- 訪問リハビリテーション
- 障がい者福祉施設
- 児童福祉施設
- 特別支援学校
職域が広く、ニーズが高い
作業療法士という仕事
作業療法士は医療の現場だけでなく、高齢者施設や教育現場、就業支援など、幅広い職域で活躍することができます。しかし作業療法士の年間輩出数は約5千人と、理学療法士の半数です。高齢化の進行する日本においては、医療・介護の現場でますます需要の高まる職業だと言えます。

理学療法士とは

立つ・歩く・座るなどの
基本動作能力の回復を支える、
身体リハビリテーションの
スペシャリスト
理学療法とは、関節の動きや筋力を改善するための運動療法や、マッサージ等で患部の痛みを軽減させる物理療法により、立つ・歩く・座るなどの基本動作能力の回復を目指す専門医療のひとつ。
理学療法士は、病気やけが、加齢などによって身体の基本機能が低下した人に対し、これらの療法を正しく駆使することで、運動機能の回復を促します。
理学療法士が向き合う人々
- スポーツ競技者
- 病気・けがを患っている人
- 身体に障がいがある人
- 発達面に障がいのある子ども
- 高齢者
理学療法士の主な仕事
- 筋肉・関節の機能改善
- 寝返り・立ち上がり・歩行など基本機能の回復サポート
- 患部の痛みの緩和治療
- 高齢者・障がい児の身体機能の維持・向上
- スポーツ外傷・障がいからの復帰支援
理学療法士の活躍のフィールド
- 総合病院
- 整形外科クリニック
- 高齢者福祉施設
- 訪問リハビリテーション
スポーツトレーナーにも活かせる
理学療法士の国家資格
スポーツトレーナーになるための必須資格はありません。しかし、8割以上が医療系の国家資格もしくは民間資格を保有しています。理学療法士は身体に関する知識はもちろんのこと、検査や治療などの技術も有しているため、アスリートに対して多角的な支援が可能です。そのため、将来的にスポーツトレーナーとして活躍するにも必ず役に立つ資格と言えます。

出典:公益財団法人日本スポーツ協会 第1回 日本のトレーナー実態調査