教職員の日常【ブラインドサッカー ~コミュニケーションを学ぶ~】
皆様、こんにちは。
先日まで開催されていた東京2020オリンピック・パラリンピックはご覧になられたでしょうか?
その中で私が注目していた競技はパラリンピックのブラインドサッカー(視覚障がい者5人制サッカー)です。
というのも、私はボランティアで少年サッカーの指導者を長らくやっておりまして、
その活動の中で知り合った方に勧められて、5年前に日本ブラインドサッカー協会公認の指導者資格を取得しました。
当時住んでいた北海道の小さな町で、小学生を対象に、授業の中でブラインドサッカー体験を何度か行いました。
アイマスクをして、視覚を遮断すると、最初はみんな怖くて、その場から全く動けません。
その時に大事なのが「音」です。
他の人が動いた物音や、自分の足音、何かに触れて出た音も、空間や距離感を把握する大きな助けになります。
そして、一番大事な音が「声」です。
ブラインドサッカーでは、
自分達が攻めるゴールの後ろに「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割の人が立ちます。主に攻めている場面で戦術的な指示を出したり、相手や味方の位置やゴールまでの距離、シュートのタイミングなどを声で伝えたりします。また、GKは晴眼者または弱視者が務め、自陣での守備について選手に声で指示を出したり、ゴールスローで攻撃の起点にもなります。サイドフェンスの外側に立つ監督は、選手交代の決定などに加え、ピッチ中盤でのプレーに指示を出しながらピッチの中央を選手に知らせます。選手同士の声の掛け合いも含めたコミュニケーションが勝負のカギを握ります。
(日本ブラインドサッカー協会HPより引用)
ということで、「究極のコミュニケーションスポーツ」と呼ぶ人もいます。
私が講師を務めた体験授業の中では、二人一組のペアになって、
一人がアイマスクをして視覚を遮断し、もう一人が声で指示を出し、様々な課題をクリアするということをやりました。
そうすると、普段おしゃべりで言葉数の多い子どもが、指示を出すのに苦労し、上手くいかずに黙ってしまったり、
逆に、普段おとなしく静かな子どもが、的確な指示をスラスラと出したりして、とても興味深い発見がありました。
そのような経験から、今回のパラリンピックのブラインドサッカーにはとても注目していました。
日本代表は今回がパラリンピック初出場。歴史的な2勝をあげて、5位になりました!
その活躍を見て、大いに感動しました!
私も何かしたい!と、ブラインドサッカー以外でも障がい者スポーツ指導の知識を深めたいと考え、
来月に千葉県内で開催される「初級障がい者スポーツ指導員養成講習会」に申し込みました。
日々懸命に勉学に励む八千リハの学生達の熱量に負けないよう、教職員も様々な学びを深めていければと思います。
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