理学療法学科 教員紹介

みなさん、こんにちは。

この4月から新たに働く事になりました、理学療法学科の新任教員です。

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生き生きとした表情で、意欲に燃えている新入生達に刺激を受け、身が引き締まる毎日です。

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自分が学生だった頃を振り返りつつ、今まで、現場で体験した事から考えた事を話させていただきたいと思います。

ここに来る前は重度障がい者の方の支援施設で9年程働いていました。その前は急性期の一般病院や整形クリニック等にもいましたが、やはり、支援施設での経験が自分にとっては大きかったです。

そこの利用者様は交通事故による頭部外傷や脊髄損傷、脳性麻痺や進行性疾患(脊髄小脳変性症など)などの重度の身体障がい者の方達がほとんどでした。その為、移動手段としての車椅子は必須でした。元々重度の方達ですから、最初は普通型の車椅子に乗っている人でも、症状の進行に合わせ、車椅子の形態が変わる方が多いですね。

障がい者の方は、身障手帳を使用し、身体機能の変化に伴い補装具を作り変えられます。しかも身体に合わせたオーダーメイドが多いです。身体機能に合わせて、車椅子個々のパーツに関して、他職種の職員と共働しながら提案を行い、70~80台の作り変えに携わらせていただきました(車椅子業者かと思う位)。おかげで、車椅子には大分詳しくなりましたね。

通所・入所の方に対し、個別の運動プログラム等も実施しましたが、何より、ここで得たのは、リハビリといっても、求められるのはその人の障がいの種類や、程度、性格や背景により関わり方は様々である事でした。

とかく、学校で学ぶリハビリは、出来る限り、機能、生活動作の回復を促し、社会復帰を目指していく事が多かったですから、最初は戸惑いましたね。

私自身にとっても永遠の課題ですが、新入生の方達には、患者さん、利用者さん個々に合わせたリハビリの提供が大事である事を、これから少しずつ理解してもらえれば、と思います。

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