今回は作業療法学科の装具学の授業の紹介です。
作業療法士は、上肢(手のことです)の外傷やその後の二次障害である筋や神経の障害に対してスプリント(副子:添え木のような意味)と呼ばれる治療用の補助具を作成することがあります。
骨折した時にギプスで患部を固定しますよね?あんな感じで障害のある部分を固定して安静にしたり、変形するのを防いだりするのですが、スプリントはギプスと違い、軽くて装着感がよく、日常生活に支障がないように動かせる部分を作ったり、目的に合わせて細かい調整をしたりと自由度が高い治療用の材料なんです。
毎年寒くなるこの時期にスプリント作成の実習を行います。
理由は・・材料となる「低温熱可塑性素材」をお湯で軟化させるため、沸かしたお湯でほどよく教室が暖かくなるからです(笑)
さて、授業の様子ですが、学生同士でお互いの手を紙にあてて型紙を作って・・・(一応細かいルールがありますよ!)
型紙をハサミで切って、プラズチックの板のような材料を切り・・・
お湯に入れて柔らかくしてから、あら熱を取って手に当てます・・・
目的通りの形になるようにちょっと抑えたり固定したり・・・・
目的に合わせて何種類か作成していますよ。
材料が硬くなり、目的の形になったら仕上げをします。
出来上がったら、30分間装着して不具合がないかを確認中。その間に指用の小さなスプリントを作成中。
上手にできましたか?
将来、患者様にしっかり応用できますように~!