八千代リハビリテーション学院

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ヤチリハのブログ

「気づき」を養う

 皆さんは、いつも仲良くしている人や、日頃顔を合わす人のちょっとした変化に気が付くことってありますか。「なんだか、いつもより元気がなさそう」とか「妙に今日はテンションが高いな」とか。ちょっとしたことの違和感や、変化に気がつくというのは、臨床に出てからも、実はとても役立つものです。

 例えば、高齢者では、自分自身の体調の変化に気がつきにくくなっていたり、典型的な症状を訴えない場合がしばしばあります。小さな子供では体調の不具合を、しっかりと泣くことで知らせることもありますし、大人であれば「なんとなく熱っぽいから病院行って診てもらおう」と大概の人は対応できます。高齢者で認知症などが加わることで更に、ご本人の訴えだけでなく、周囲の気づきが重要になる場合もあります。

 ほぼ毎日、担当している対象者のリハビリでは、先週と今週の違い、昨日と今日の違い、PTのリハビリ時とOTのリハビリ時の変化があることもあります。更に言うと、リハビリ開始時と途中、リハ終了時でも変化がある場合ももちろんあります。

何かちょっとした変化に気がつくということは、日頃からの「観察力」や、必要に応じた小まめな「確認」が大切だな、と私は思っています。

「観察力」も「確認」も、ただ見るだけでなく、その対象に応じて「触診」や「聴診」、「問診」などの技術も併用することが重要です。

学内では様々な検査測定の実技練習をしたり、実習へ行っている学生はまさに臨床の中で学んできた知識・技術を臨床教育者のご指導を頂きながら、一生懸命頑張っていると思います。対象者のちょっとした変化の「気づき」を養うために、ぜひ、ひとつひとつの技術面を高めると同時に、検査測定時の対象者の表情を確認したり、痛みをこらえて手をぐっと握りしめていないかなど、対象者への「配慮の心」も忘れずに。

「気づき」は「気配り」からも得られると思います。少しだけでも日頃から意識して、ぜひ皆さんの医療人としての資質を高めて下さい。私もまだまだなので、引き続き努力したいと思います。もちろん、学生の皆さんは何かあればいつでも相談して下さいね。

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OT学科 教員 柴田


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