八千代リハビリテーション学院

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ヤチリハのブログ

ヨーロッパ研修

10月下旬にカマチグループ主催のヨーロッパ研修に行ってきました。

研修場所はデンマークのコペンハーゲンにある3つの施設で、研修の目的は日本とデンマークの医療(リハビリテーション)の違いを学び、今後の臨床に生かしていくことです。

参加者は八千代リハビリテーション学院の教員から1名と九州地区・関東地区の系列病院から理学療法士・作業療法士・言語聴覚士9名の総勢10名でした。

デンマークの紹介

デンマーク王国

l  北欧諸国(ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スエーデン)の中で最も南に位置する国

l  面積:約4.3万㎢(九州とほぼ同じ)

l  人口:約578万人(兵庫県とほぼ同じ)

l  言語:デンマーク語

l  首都:コペンハーゲン

 

医療・福祉・介護

l  医療費は、全て無料(家庭医制度がある)

l  福祉・介護も、全て無料(育児支援や障害者支援の制度も充実)

l  教育費、大学まで無料(小学校の時点から職業教育が行われる)

 

税金

l  所得税:55%(市税21%、県税11%、国税23%):日本はだいたい19%程度

l  消費税:25%

車の購入には280%の税金(400万円の車を購入しようとすると税金だけで1120万円になる)

給料はすごく高い。しかし、税金が高いので「お金持ち」と言われる人が少なく、国民全体が助け合って生活している雰囲気

有名企業でも、無名企業でも、職種が同じであれば、給与は同じ

 

セラピストになるには

l  理学療法士、作業療法士:3年半

専門学校(専門職大学)専門学位が取得できる

l  言語聴覚士、神経心理療法士:5年

l  入学試験なし

高校の成績によって、推薦を受け入学

l  国家試験なし

学校の卒業認定を受ければ、国家資格が得られる

さらに、専門性を高めるためには、大学の修士、博士課程で学ぶ

 

 

 

 

 

 

 

今回の研修はコペンハーゲンを中心に行われました。

 

コペンハーゲンはデンマーク語で「商人の港」を意味します。

多くの運河を持つ港町は、商業上の重要な拠点として発展してきました。

アンデルセンでも有名!!

                                                                                                                                                                        アンデルセン像                               人魚姫像

 

今回の研修施設

1.SUNDHEDSHUS AMAGER (ソンヘヅフス アマガー)

コペンハーゲン市アマガー地区の健康増進センター

2.TRANEHAVEN(トラネヘーヴェン)

ゲントフテ市の入所リハビリ施設

3.CETNTER for REHABILITATION of Brain Injury

(コペンハーゲン大学 脳損傷リハビリセンター)

デンマークリハビリの最先端

 

 

施設紹介

1.SUNDHEDSHUS AMAGER (ソンヘヅフス アマガー)

通所、訪問(在宅および入所施設)、在宅自主トレのいずれか

期間は一人当たり1週間~3か月ほど

2500名ほど対象者がおり、年間の延べ件数は5000件程度

基本的には対象となる方は決まっている

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主な対象は、

 病院から退院した直後の方(特に手術後・慢性疾患) 、家庭医からの紹介の方(膝・股関節に問題)が対象

  →退院後4日以内に通知が届き、7日以内に来院

その他に、在宅で生活する高齢者や市民からの申し出によるもの(禁煙などの健康増進目的の場合のみ)

 

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青いブロックの白い丸の部分が、ランダムに赤や青に点灯します。赤組と青組の2班に分かれて点灯した自分の色の上に立ち得点を競っていきます。

 

 

2.TRANEHAVEN(トラネヘーヴェン)

ゲントフテ市

人口75,000人(うち30,000人以上は65歳以上の高齢者)

地域全体の所得が高く病院周辺は高級住宅地

その中でトラネヘーヴェンは市民の“人としての在り方”を尊重する病院として、1969年から一般医療の他に教育・研究に関わっておりデンマークの中でも有名病院のひとつ

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病床数:83

利用者

1)入所利用者:年間700人が入所

1人当たりの入所期間は2週間~数ヵ月間

2)通所利用者:年間5000件が通所

ここ10年ほどでデンマークの医療が発展した為、利用者の重症度は下がっており、循環器疾患・脳疾患・廃用症候群など適応は様々

予防医療にも力を入れており、癌、糖尿病、禁煙希望者もサービスを受けることが可能

 

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3.CETNTER for REHABILITATION of Brain Injury

(コペンハーゲン大学 脳損傷リハビリセンター)

1985年創立

・歩行に特化したリハビリ施設

・社会復帰の前段階に位置するリハビリ

・残存機能を活かすことを念頭に「充実した意味のある生活を行うこと」を目標

・社会復帰や復職を目標とする人が多い

・利用者を生徒と呼び利用者の自尊心も保てるように関わっている

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コペンハーゲン大学

対象者

脳卒中、外傷性脳損傷など、(小児も対象としている) 

・脳損傷患者の45%は5年以内に再発、また短命だということが世界的に指摘されている。

・短命を防ぐため、Acitiveに活動できるサポートをしていく

・循環機能にアプローチ、有酸素運動が効果的で患者の運動量は最大心拍数の6080%を基準としている。

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BWSTTBody Weight Supported Treadmill Training

体重免荷式トレッドミルトレーニング

l  ハーネスを装着するだけなので簡単→すぐにリハビリができる

l  循環機能も評価し免荷量を決定

l  横歩きや回転練習などトレッドミル上で様々な動きができる

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3日間という短い期間の研修でしたが非常に多くのことを学ぶことができました。

今後は、今回の研修で学んだことを日本の教育場面で役立てていきたいと考えています。

 

最後になりますが、この研修に参加した系列病院のセラピストの皆さんと共に過ごした時間は、私にとって何物にも代えがたいものでした。大変にありがとうございました、感謝いたします。